会計の世界史
会計の世界史という本
書店で見つけた『会計の世界史』という本。
仕事柄気になったので読んでみました。
予想以上におもしろかったです!
その時代の背景とその時代に求められていたもの、
それをどのように反映して会計が進化したか、
とてもおもしろく書いてありました。
銀行と組織
最初は銀行、帳簿をつけるための簿記の技術、組織の話です。
・イタリアが東方への玄関口という好立地により、東方貿易がさかんになる
・その道中のリスクを減らすため
バンコ(銀行)がキャッシュレスサービス(為替手形取引)を提供、
ネットワークを拡大
・取引の拡大により、商品の仕入れ・販売に併せて
為替手形の受け渡しについても記録をとる必要がでてきた
(帳簿をつけるための簿記の技術)
・バンコの登場により自己資金と借入で資金を調達し、
それを資産へ投資して運用する
調達と運用を表すものがバランスシート、貸借対照表
・毛織物業の衰退と木綿産業の発展
それにより紙の生産量が増えた(帳簿をつける際の助けになった)
貿易は1回限りで行われることが多かったが、
内陸型・製造業の繁栄により、継続的に活動を行う組織が登場する
話の中に『ヴェニスの商人』も出てきました。
まさか会計の話でシェイクスピアの名前が出てくるとは。
映画今度借りて見てみよう。
続きはまた。